この記事では、坂口の間取り相談について、サービスの流れと納品物をご紹介します。
紹介に使う実例は、スタンダードコースをご利用された、562件目のお客さま・Aさんご夫妻のご自宅。
スタンダードコースでは、約14日前から始まるヒアリングと元図面の添削、事前の「坂口案」提示、相談日当日・6〜8時間の打合せを経て、CAD平面図や「くらしの展開図」などを納品します。では、順番にたどっていきましょう。
※プレミアムコースは、検討・改善をより根本的に深く行うコースで、納品物の種類・枚数はスタンダードコースと同じです。ライトコースは、工程や納品物の種類・枚数が一部異なります。3つのコース比較はこちら。
相談日の前から、間取り相談は始まっています
相談日の約14日前から|暮らしを「根掘り葉掘り」ヒアリングし、ビルダーの元図面を読み込む
間取り相談は、相談日の約14日前から始まります。LINEまたはメールでご家族のプロフィール・暮らし方やお悩みを詳しくうかがい、敷地の資料やビルダーさんの元図面を送っていただきます。図面だけではわからない条件をおたずねしたり、現地の寸法を測っていただいたりすることもしょっちゅうです。
遅くとも10日前までには元図面やヒアリングへの回答を一通りそろえていただき、事前のやり取りを進めます。
なお、このヒアリングでは、次のようなことをうかがいます。
- 家族構成、性格、大人の身長、日々の行動パターン
- 洗濯作業情報(←めちゃくちゃ細かく聞くので、ご覚悟を)
- 各室の具体的な使い方(←今すぐ〜今後の計画まで)
- 持込予定の家具リスト(サイズ、形状、今持っているか、購入か)
- エアコンの種類、付ける部屋
- 外構計画(車種や台数、自転車台数、カーポート計画)
- 具体的な悩み
- 我が家における絶対条件
ええ、それはもう、根掘り葉掘りです(笑)。
「答えるのが結構大変だった」というお声もいただきます。でも最後には、「家族で生活をイメージし、要望を具体的に整理できた。相談の密度も濃くなった」とおっしゃってくださる方も多いです。
そして、いただいた元図面は、お悩みの場所だけでなく、間取り全体をひと通り確認。ヒアリングで浮かびあがったお客さまの暮らしと照らし合わせ、気になるところや確認事項、改善の方向性を赤ペンで書き込みます。
同時に、ビルダーさんの工法や設計意図、得意な納まり、変更しやすそうなところ・しにくそうなところも可能な限り読み取って、その後の提案に生かします。

これはビルダーさんの図面を否定するための「ダメ出し」ではなく、ご家族に合う間取りを探るための出発点です!
相談日の2〜3日前まで|「坂口案」を送り、改善の方向性を探る
ヒアリングと元図面の添削を踏まえて、次に作成するのが改善間取り案の「坂口案」です。お客さまとご家族にとって暮らしやすく、建築的にも現実的だと考える案をCAD図面にし、相談当日より前にお送りします。
※「坂口案」は、スタンダード/プレミアムコースでの作成となり、ライトコースにはありません。
ケースバイケースですが、この坂口案をA案・B案と複数つくることもありますし、「元図面・A案・B案のうち、方向性としてどれがいちばんしっくりきますか?」のように、ご家族で比較し話し合っていただくこともあります。
そこで出てきた疑問やご意見をLINEで受け取り、また図面を考える。そんなラリーを重ねながら、相談当日にどの方向性で間取りを深く検討するか、精度を高めていきます。

「この、相談当日までのLINEやり取りが、もう相談の本番では…?」と言われることもありますが……いえいえ、まだです(笑)。
事前にここまで準備するからこそ、丸一日確保いただいている相談当日を、より密度の濃い時間にできるのです。
丸一日の相談で、間取りを磨き上げます
相談日当日|電話とLINEで6〜8時間、みっちり相談
そして迎える相談当日。朝から夕方まで、約6〜8時間、電話とLINEを使って間取りを細かく確認していきます。

文字のやり取りだけでは伝わりきらない迷いや、「実は、こっちを大切にしたいのかも」というお気持ちも、電話でしっかりお話し、細かく聞きとることで、より「本音」が浮かび上がってきます。
新築でもリフォームでも、面積や予算、敷地条件、構造などの制約があります。最初にうかがった希望を、ただ「全部盛り」にすればよいわけではありません。
何をより大切にし、どこなら妥協できるのか。優先順位を一緒に探って整理しながら、間取りを磨きます。
「これはどちらを優先したいですか? あ〜なるほど! そしたら、これならどうでしょう……描いて送りますね」というように、私が図面をその場で修正して、どんどんLINEへ送ります。
収納用品や家具、住宅設備、参考になる建築事例の写真も共有。お客さまからまたご意見をいただき、お互いのイメージを膨らませ、一致させていきます。
サンプル事例のAさんご夫妻とも、丸一日・8時間みっちり打合せをしました。この打合せを経て、タタキ案だった坂口案が、次の納品図面へ変わっていきます。
間取り相談の納品図面一式を、ダイジェストでご紹介
相談日の打合せで決めた内容を反映して、できあがるのが清書版の平面図や「くらしの展開図」、照明・スイッチ計画図などです。
これらを、間取り相談から3日以内にPDFデータで納品します。ここからは、スタンダードコースをご利用くださったAさんご夫妻邸の納品物を一通りご覧ください。
寸法や予定家具まで描き込んだCAD平面図
まずは、丸一日の相談内容を反映したCADの平面図です。部屋の配置だけでなく、寸法、家具や設備、ご家族がそこでどう動くかまで、できるだけ具体的に描き込みます。
Aさんご夫妻の場合、たとえば図面の右下、キッチン横のデスクコーナーに、収納吊戸棚を設置し、ランドセルラックも配置するなど、隅々まで細かく打ち合わせた内容を反映しています。

寸法や家具の配置まで図面になっていれば、お客さまは希望をゼロの状態から必死に説明しなくてもよく、ビルダーさんも「あ〜、そういうことですね!」と意図を読み取りやすくなります。
なお、子どもの成長や老親との同居など、将来、部屋の使い方が変わる可能性がある場合は、「当面」と「将来」など、複数パターンの平面図を納品することもあります。
とくに部屋数が限られるマンションのリノベーション・リフォームでは、複数枚になることが多いです。
平面図だけでは見えない暮らしを描く「くらしの展開図」
平面図は、家を上から見た図面です。一方、展開図は、部屋の中に立ち、壁を正面から見た図面のこと。
私は一般的な建築展開図に、使用予定の家具・家電・収納するもの、ご家族の身長を再現した人物などを実寸で描き込み、特製の「くらしの展開図」に仕上げています。

Aさん宅のランドリーでは、窓やスロップシンクなどの設備に加え、洗濯機と乾太くん、専用台、収納ケース(無印良品と仮定)、脱衣かごや洗剤ラックも実寸で配置。
主に洗濯を担当されるA妻さん(身長再現)の等身大の絵も描き入れました。平面図ではわかりにくい高さ関係も含めて、「実際に手が届く?」「通るときに邪魔にならない?」「ここへ何を、どう収納する?」と、使い方を具体的に確かめられるものになっています。
「くらしの展開図」は、ライトコースでは1面、スタンダード/プレミアムコースでは5面を作成します。
ランドリー、パントリー、シューズクローゼット、書斎コーナー、ヌックなど、床から天井まで高さを有効に使いたい場所で作ることが多いです。
間取りと一緒に検討した「照明・スイッチ計画図」
スイッチは基本的に壁に設置します。そのため、「壁」を間取り打合せで確定したあとにスイッチを考えると、「あ・ちょうどいい壁がない!」となりがちです。
だから私は、間取りの検討とセットで、照明・スイッチの検討も行います。
帰宅後や就寝前に無理なく操作できるか、家具を置いてもスイッチ用の壁面を確保できるかを確認し、必要なら間取りのほうを微調整して仕上げます。回遊動線では、同じ照明を2か所・3か所から操作する方法や、センサー、タイマー付き照明を提案することもあります。

必要に応じて、外構も提案
外構は、建築会社と外構会社の分業で「落とし穴」になりがちなところです。
ご希望があれば、表札・インターホン・宅配ボックス・外構階段、カーポート・自転車置き場・物置なども、建物と一体で検討します。

図面の意図をまとめた改善提案レポート
ここまで紹介してきた図面のほかに、次のものも作成して、お渡ししています。
- 図面を複製し、提案の意図や補足、注意点を手描きで加えたもの
- 全体をまとめた「改善提案レポート」
納品物の種類はコースや物件によって異なりますが、共通するのは、お客さまが眺めて満足するためだけのものではない、ということです。
どれも、ビルダーさんとの次回の打合せでお渡しし、「私たちは、こんなふうに暮らしたい」とスッと伝え、間取りづくりを進めるための納品物です。
なお、納品時には、私からビルダー担当者さんへのスマートな渡し方や、お話の持っていき方もアドバイスしています。多くのお客さまから、ビルダーさんにも和やかに受け入れてもらえたとご報告いただいています。ご安心くださいね。
※坂口が納品した提案をどこまで採用できるかは、法規、工法、構造、費用なども含めて、契約ビルダーさんとお客さまで確認・合意していただくことになります。
納品事例|Aさんご夫妻の感想
今回納品事例をご紹介したAさんご夫妻は…、実は、A夫さんご自身が建築士です。
ただし、規模の大きい集合住宅関係のお仕事で、A夫さんも木造一戸建て特有の設計や家事動線、暮らしやすさに迷いがあったことから、私に間取り相談をご依頼くださいました。
A夫さんからは、「あらゆる目線でのアドバイスを頂き、大変参考になりました」「特に洗面辺りについては助かりました」とのお言葉をいただきました。
A妻さんも、ビルダーさんと進めていたプランに対して「本当にこれで大丈夫なのか?」という疑問があった状態から、坂口との間取り相談後は「これなら大丈夫だ、と安心した」「小さいことまで相談できて、ものすごく真剣に考えて頂いた」とご評価くださいました。

図面を渡して終わり、ではありません
納品後から完成引き渡しまで|LINEで回数無制限サポート
図面一式をお渡ししたら、私の仕事が終わるわけではありません。
納品後、ビルダーさんとの打合せを進める中で、新たな質問や細かい変更のお悩みも出てきます。坂口の間取り相談では、マイホームの完成引き渡しまで、LINEで回数無制限にアフター相談をご利用いただけます。どうぞ最後まで頼ってください!
念願のマイホームが完成するまで、坂口はあなたの身内になったつもりで、助っ人いたします!
家族の希望を、ビルダーさんとの打合せで使える図面へ
今回ご紹介した納品図面は、ある日突然、完成形として出てくるものではありません。
14日前からスタートする根掘り葉掘りのヒアリング、元図面の読み込み、「坂口案」をもとにしたご家族とのLINEのやり取り、丸一日の相談。
そのすべてを経て、ご家族の希望が、ビルダーさんとの次の打合せで使える納品物へ仕上がっていきます。
今回ご紹介した間取り相談の流れと納品物が、「坂口の間取り相談は、自分たちに合いそうかな?」と考える材料になれば幸いです。